しょう油に濃口(こいくち)と薄口(うすくち)の2種類あるのは
ご存知でしょうか?
細かく分ければ「刺身しょう油」や「たまりしょう油」、「白しょう油」など
他にもありますが、大きく分けると「濃口・薄口」になります。
今日はそれぞれのしょう油の特徴や使い分けに加えて
おススメの料理などを徹底的に調べてきました!
晩御飯のおかずの味付けに役立ちましたら幸いです。
味が濃いのが濃口(こいくち)ではない?
皆さん、こうお考えではないでしょうか。
濃口しょう油=味が濃い(辛い)=塩分が高い
実はこれは間違いなのです。
恥ずかしながら私もつい最近までこうだと思っていました。
正しくは
濃口しょう油=色が濃い=塩分は低い
薄口しょう油=色が薄い=塩分は高い
つまり、濃口と薄口の「濃い・薄い」は味ではなく色だったのです。
おまけに濃口よりも薄口の方が塩分が高いので当然辛く感じます。
ちなみに濃口しょう油と薄口しょう油ついてはJAS規格によって
原材料や製造過程が明確に定められています。
適当に作って色が濃い目に出来上がったので
これは濃口ということにしておこう・・・などという訳にはいきません。
濃口しょう油を水で「薄めた」のが「薄口しょう油」でもありません。
濃口(こいくち)しょう油とは?
特に何も書いてない場合において「しょう油」といえば
この「濃口しょう油」の事をいいます。
食堂やレストランなどの各テーブルに備え付け(卓上)のしょう油も
基本的には濃口だといわれています。
原料には「大豆」と、それと同じくらいの「小麦」を使用します。
製造過程において色を薄くする作業は行なわれていません。
主として、しっかりとした味を付けたい場合に使用されます。
濃口しょう油の特徴を下記にまとめました。
- 塩 分:約16%
- 原 料:大豆、麦、塩
- 値 段:同メーカーの薄口しょう油と同じくらい
- 使用地域:関東、東北地方など
- 定番料理:すき焼き、豚の角煮、ブリ大根、冷やっこなど
ちなみに「玉子かけご飯のしょう油」や「牡蠣(かき)しょう油」などは
濃口でも薄口でもありません。
容器の裏の表示を見てみるとすぐに分かりますが
『名称』の部分には「しょう油調味料」や「しょうゆ加工品」などと
記載されています。
薄口(うすくち)しょう油とは?
こちらの薄口しょう油の起源は兵庫県たつの市といわれています。
昆布などのお出汁(だし)と相性が良いことから
京都、大阪などの関西で好まれています。
JAS規格で薄口しょう油を定義付ける文章はややこしくて
読んでいてもなかなかピンときません。
なるべくかみ砕いて説明します。
仕込みの時に濃口しょう油よりも「食塩水」を多く使用しています。
これが塩分が高い理由のひとつでもあります。
と同時に「色を薄くする」工程にもなっています。
他には「仕上げの温度」を低く設定することによって
出来上がりの色を薄く調整したりします。
薄口しょう油の特徴を下記にまとめました。
- 塩 分:約18%
- 原 料:大豆、麦、塩 米、砂糖
- 値 段:同メーカーの濃口しょう油と同じくらい
- 使用地域:関西など
- 定番料理:白身魚の煮付け、うどんのつゆ、お吸い物、だし巻き卵など
ちなみに値段の比較は近くのスーパーを3店調査しました。
どのお店も同じメーカーでの濃口と薄口を比べましたが
売りの値段は同じでした(1リットルで198円など)
また、原料的な違いとして薄口には濃口には含まれていない
「米」「砂糖(ぶどう糖)」などが含まれています。
まとめと私の体験談
冒頭にも書きましたが、濃口と薄口の違いは味ではなく色でした。
ただ、料理人の方や「見た目」へのこだわりが強い方以外は
別にどちらでも良いと思います。
おススメ料理は紹介しましたが、濃口の代わりに薄口を使って
味が劇的に変わるというものではありません。
確かに、同じ分量を使えば薄口の方が辛く(味が濃く)なりますが
そこはさじ加減で調整しましょう。
濃口も薄口もしょう油に変わりはありません。
ただ、塩分の摂り過ぎは高血圧や成人病の原因になる可能性があります。
入れすぎに注意して、なるべく「薄味」を心掛けましょう!
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