妊娠中には葉酸が必要らしい・・・
という情報をどこかで言われたり聞かれたのではないでしょうか?
ビタミンやミネラル、鉄分といった栄養素は有名ですが『葉酸』については、それほど知名度が高くなかったように思われます。
実際私も妻が妊娠するまで知りませんでした。
そんな葉酸ですが、今日はいつから飲むのが良いか?という時期的な点に加えておススメの摂取方法について調査してきました。
現在妊活中の方や、妊娠が判明された方のお役に立てれば幸いです。
目次
そもそも葉酸の役割とは?
まずこの葉酸ですが平たくいうとお腹の赤ちゃんの成長を助けるだけでなく、妊娠されている(これからされる)貴女の健康をも守ってくれる優れた栄養素でもあります。
期待できる効能を挙げてみると
- 妊娠初期では赤ちゃんの先天性異常の発生リスク軽減
(無脳症や二分脊椎など) - 妊娠中期ではママの造血効果により栄養不足を予防
(貧血や氷食症、むずむず脚症候群など) - 全体的に早産や流産の可能性を下げる
といったところでしょうか。
他にもお腹の赤ちゃんの栄養不足による低体重や、ママの妊娠高血圧症候群の予防にもなるとされています。
葉酸はいつから摂取するのがベスト?
では実際に葉酸を意識的に摂取し始める時期はいつ頃が良いか考えてみましょう。
厚生労働省によると
妊娠前から妊娠3ヶ月(だいたい8週~11週目)に葉酸が必要と発表されています。
というのも妊娠初期であるこの時期には、赤ちゃんの脳や脊椎といった身体の要所部分の形成がなされます。
細胞分裂も活発に行われるため、今後の成長においても特に重要な期間なのです。
しかし、問題はこの『妊娠前』という不確定な時期にあります。
通常において妊娠が分かるのは検査薬などによりますが、陽性反応が出て産婦人科で妊娠と診断されたときにはすでに何週か経過しているパターンが多いのです。
したがって妊娠初期に合わせて葉酸を確実に摂取し始めるのは、「赤ちゃんがほしい!」と思い立った時がベストです。
つまりは妊娠を望まれた日から常に意識しておくのが最も適しているといえます。
妊娠が分かってから摂るのは手遅れなの?
葉酸の必要性に気付くのが遅れてしまい、すでに妊娠3ヶ月を過ぎているという方はおられないでしょうか?
今から飲み始めても効果がないのでは・・・
と不安に思われるかもしれませんがご安心ください。
妊娠初期からの葉酸は確かに必要ですが、普段の食事からでも多少は摂取できています。
必要といわれている分量を飲まなかったからといってお腹の赤ちゃんに必ずしも障害が発生するわけではありません。
妊娠されている女性にとって葉酸は大切な栄養素のひとつでもありますので、いつから摂り始めても損はないといわれています。
ただ、その効果を十分に発揮するためには、できるだけ早い時期(妊娠前)から摂取されるのが好ましいということなのです。
妊娠中に必要な葉酸の分量は?
これも厚生労働省によると、妊娠前を含めて妊婦さんには1日あたり400μg(マイクログラム)の摂取が好ましいとのことです。
(参照:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトより)
ちなみに大量に摂ったからといって効果が増幅されるわけではないといわれています。
葉酸は体内に蓄積されにくく、身体に必要な分量以外は尿に混じって体外に排出されてしまうそうです。
それから1日の葉酸摂取量は、多くても1000μgを超えないようにしましょう。
過剰摂取を続けると人によってはママに熱が出たり、生まれる赤ちゃんに蕁麻疹(じんましん)や喘息などが出るといった事例も報告されています。
摂り過ぎは避けて、その分バランスの取れた食生活を送ることが重要です。
葉酸が多く含まれる食品は?
そんな葉酸ですが、日常の食事から摂る場合にはどんな食品が良いのでしょうか。
代表的な野菜類、肉類を調べてみました。
まず野菜類100gあたりでは
- モロヘイヤ(生)・・・250μg
- ブロッコリー(生)・・・210μg
- 春菊(生)・・・190μg
などです。
次に肉類100gあたりでは
- レバー(鶏)・・・1300μg
- レバー(牛)・・・1000μg
- ウナギ(肝)・・・380μg
などに多くの葉酸が含まれています。
しかしながら葉酸は熱に弱く、さらには水溶性という性質を持っています。
つまり料理のために過熱したり煮込むことで、本来含まれている葉酸の量が半減してしまうという難点があるのです。
とはいうものの、野菜類は生の状態ではどうしても食べられる分量が限られます。
それにレバーなどは葉酸の含有量は高いのですが、妊娠初期には摂取を控えた方が良いビタミンAも多く含まれています。
葉酸を定期的かつ効率的に摂取するには?
上の項目でも説明したとおり、野菜などの食品から必要な量を摂るのは結構大変です。
妊娠前にはそれほど苦にならない食材の買出しや料理ですが、妊娠されて悪阻(つわり)が始まると途端に重荷になることも考えられます。
個人差はありますが、炊飯器でご飯を炊く時の「匂い」がもうダメでご飯を作る気が失せたという方もおられます。
毎日毎日スーパーのお惣菜では栄養も偏りますし、身体がだるかったりで買い物に出掛けるのも困難な時期もあります。
旦那さんも仕事で帰宅が遅かったりすると、なかなか当てにできないことでしょう。
そこでおススメしたいのが葉酸サプリメントの力を借りるという方法です。
私が探した中で購入後のサポートなども充実していたのがこちらです。
無添加で天然型酵母葉酸100%となっています。
ちなみに葉酸を食事以外のサプリメントから補うという点については、厚生労働省も「妊産婦のための食生活指針」の中で推奨しています。
まとめと私の体験談
私の妻も2人の娘を妊娠している頃に葉酸サプリを飲んでいました。
ただ、上に紹介したように「妊娠前」から飲んでいたわけではなく、病院で妊娠が判明してから飲み始めました。
そのおかげかどうかは正確に分かりませんが、2人とも(2歳8ヶ月と7ヶ月)特に大きな障害やアレルギーもなく日々元気に過ごしております。
現在妊娠活動中の方も、妊娠されているのが分かった方も早めの葉酸摂取をおススメします。
大切な赤ちゃんが健康で元気な状態で生まれてこれるためにも、私たち親ができることは可能な限りしてあげたいものです。