急に甘い物が食べたくなり何か無いかと探していたところ
前に職場の先輩が
「あっこのあんぱんにはたまげるで!
わし70年生きとるけど、あないごっついのは他にあれへん!!」
と、こてこての関西弁で捲し立てていたのを思い出しました。
車や自転車で何回か前を通ったことはありましたが
実際に入店するのは今回が初めてでした。
その名も「あんぱん屋」です!
赤いテント屋根に「anpan」のローマ字が映えます。
たたずまいはひっそりとしていて店内は小さめですが
パンの香ばしい香りと丁寧に並んだ色々なパンが目に飛び込んできます。
私は最初、外向きのガラス窓側にあるあんぱん(税別90円)を見つけました。
いたって普通の大きさでしたので「え・・・これ??」と内心は拍子抜けして
しまいました。
実際、これまで他の店で見てきたあんぱんとそれ程変わりなく
むしろ小さいくらいだと思っていました。
なんだかそれだけ買って帰るのに気が引けましたので
他に何個か美味しそうなパンを選んでレジへ。
と、その時!
「これかっ・・・!?」
思わず私は変な声を出てしまいました。
なんとレジのすぐ手前に超巨大あんぱん(税別100円)はありました!!
すでに普通のあんぱん2個をトレイに乗せていましたが
もちろん返すわけには行かず(笑)
超巨大あんぱんをトングで掴もうとした感想は
「確かに大きい!・・・そして重い!!」
でした。
落としては大変なので、思わずしっかりと掴み直しました。
トングを持つ手にも力が入ります。
しかし大事なパンが潰れては台無しなので
出来るだけ優しくトレイに乗せました。
笑顔の素敵な女性店員さんに会計してもらい
超巨大あんぱんの重みを感じながら家路を急ぎます。
あんぱん屋のあんぱんはどのくらい大きいの?
さて、無事に家に辿り着きましたので
気になる「大きさ」「全体重量」「あんこの重量」について
早速計測したいと思います。
大きさはどうなの?
これが普通のあんぱんの方です。
直径は9cmでした。
それにしても素晴らしいハリとツヤです。
対して超巨大あんぱんは12cmです。
お店に並んでいる時は焼きたてのツヤツヤだったのですが
家に持って帰ったらしわしわになってしまいました・・・
9cmと12cmではそれ程差がないように聞こえますが
こうして並べてみると一目瞭然です。
ふた回りは大きいです。
全体重量はどうなの?
普通のあんぱんは93gでした。
市販のあんぱんもだいたいこれくらいだと思います。
そして驚愕の超巨大あんぱんは
なんと225gもあります!
普通のあんぱんの2倍以上です。
トングで掴むのにも力が必要な訳です。
「あんこ」の重量はどうなの?
個人的には一番気になるところです。
たい焼きにしても中身の「あん」は重要です。
それはあんぱんでも同様です。
普通のあんぱんの中身は44gでした。
あんぱんの全体重量のうち、どれ位が「あんこの重量」かという
あんこ率(あんこ重量/全体重量)は47.3%です。
こちら超巨大あんぱんはまるでどら焼きです。
「あんこ」の重量は驚きの112g!
あんこ率(あんこ重量/全体重量)は49.8%でした。
総重量の約半分が「あんこ」という構成になっており
いかにあんこがギッシリ詰まっているかということがよく分かります。
(包丁とまな板、パンに残ったあんこがある為に少々の誤差はあります)
ここで、参考として市販のヤマザキ「あんぱん」と比べてみます。
全体重量123gに対して「あんこ」の重量は61gで
あんこ率は49.6%と、この割合は似たり寄ったりでした。
しかし、重量的には超巨大あんぱんはヤマザキ「あんぱん」の約2倍です。
そして売値はどちらも100円くらいです。
超巨大あんぱんはどう考えても採算が合っているとは思えません・・・
工場で作る大量生産のあんぱんと、小さなパン屋さんの手作りでは
基本的なコストは違うでしょう。
それでもお店の看板メニューとして安価で店頭に並んでいるのには
店主のあんぱんにかける心意気を強く感じます!
今回、計測と撮影のためにあんぱんから「あんこ」を
ほじくり出してしまいました。
この後、元通りに詰め直して美味しく頂きました。