もしあなたの庭先にたくさんの「かりん」がなっていたら・・・
そして、毎年毎年使われないまま実が落ちて地面の肥やしになるのなら
こんな勿体無いことはありません。
また、もらい物や他に使った残りでもかまいません。
今日はかりん1個から作れるお手軽な使い道を紹介します!
かりんのおススメ使い方は?
かりん酒やかりんジャムも良いですが
お酒だと子供は飲めませんしジャムは作るのに結構手間が必要です。
そこでおススメしたいのは
かりんの砂糖漬けです!
基本的にかりんを切って砂糖と一緒に漬けるだけなので
時間的にもそれ程かかりません。
それでいて小さな子供から大人、妊婦さんまで幅広く
味わうことが可能です。
準備するものは?
材料もそれ程多くありません。
最低限必要なものとして
- かりん
- 砂糖(グラニュー糖)
はちみつや氷砂糖を使ったレシピもありますが
値段的に砂糖で作るのが一番コストが安く上がります。
砂糖の分量の目安として、かりんの実の約半分程度あれば
十分かと思われます。
家にあるビンなどの容器の内容量に合わせて作りましょう。
この他にあると便利なものとして
- ホワイトリカー(アルコール35°程度)
- お茶っ葉袋(三角コーナーネット)
- 濃いめの食塩水(かりんの変色防止)
ホワイトリカーなど、アルコールのきついお酒は
かりんを漬けた後の「発酵防止」のために使います。
あまり加えすぎると子供用には適さないため
少しにしておきましょう。
お茶っ葉を入れる袋はかりんの「種入れ」として
一緒に漬けるために使います。
なければ台所の三角コーナーや排水口用の
ネットで代用できます。
かりんの種には「アミグダリン」という薬効成分が多く含まれています。
せっかくですので捨てずに利用しましょう。
また、かりんの実は包丁で切ってしばらく空気に触れていると
茶色く変色してしまいます。
これを防ぐためにはリンゴや梨と同じように
切ってなるべくすぐに食塩水(やや濃いめ)に漬けます。
超簡単なかりんの砂糖漬けの作り方とは?
それでは実際にここからかりんの調理に入ります。
まずは準備として
漬けるためのビンや容器を熱湯消毒して自然乾燥か
きれいなふきんで拭いて水気を切っておきます。
雑菌の混入を少しでも防ぐためにアルコールスプレーなどで
消毒するのも良いでしょう。
それから切った後に漬ける「食塩水」を作りましょう。
少し濃いめに作るのがポイントです。
発酵防止用に入れるホワイトリカー(うちに無かったのでラム酒)を
用意します。
材料の分量を計測
厳密にぴったりにする必要はありません。
多少は適当でも大丈夫です。
とりあえずはかりん700g、砂糖400gで作ってみます。
かりんを切る
とにかく硬いので怪我をしないように十分注意が必要です。
かりんの形がでこぼこしていたり不安定な場合もあります。
まずはかりんの上下のへたを切り落としましょう。
それから右のように立てると安定するので縦に包丁を入れます。
さらに四つ切にします。
この後、あらかじめ用意しておいた食塩水に漬けます。
切断面が漬かるように裏返して入れます。
浮いてくるため、重しに平たいお皿をかぶせましょう。
ここまでできたら少し休憩できます。
15~20分程度漬けておきましょう。
かりんの種をとる
では再開です。
食塩水からよく水を切って上げます。
種の部分をうまく取ります。
先に書いたようにこの種も一緒に漬けますので
別の皿に取りおきましょう。
スプーンの柄の方でつつくと簡単に取れます。
一個のかりんから結構たくさんの種が取れます。
割れてたり包丁で切ってしまったのも一緒に使いましょう。
取り終わったら種があった場所を切り取ります。
ここでも包丁に力を入れすぎないようにしましょう。
うまくできれば皮をむいたリンゴのようになります。
キッチンペーパーでなるべく水気を拭き取ります。
水分が多く残ってしまうと雑菌が繁殖して
カビが生えることがあります。
かりんをスライスする
包丁で切ってもよいですが、厚さを揃えるためにも
スライサーがおススメです。
暑さは1mm位が良いと思われます。
ここでもかりんが小さくなってきてからは
手を切らないように気をつけましょう。
かりんを容器に入れる
スライスが終わったら
かりん → 砂糖 → かりん → 砂糖
の順番で入れていきます。
かりんと砂糖がまんべんなく積み重なるようにしましょう。
スライスしたかりんは結構かさばるので
砂糖を入れるスプーンなどで時々押さえながら詰めます。
一番上まできたらホワイトリカー(うちには無かったのでラム酒)を
少しずつ回しかけます。
最後に別に取っておいた「かりんの種」を乗せます。
お茶袋が無かったので三角コーナーのネットに入れて口を縛りました。
ビンがぎゅうぎゅうでしたが押さえて蓋をしめました。
これでひとまず「漬け込み」は終了です。
あとは冷蔵庫にしまいます。
完成までにすることは?
驚くべきことにたった1日おいただけでたくさんの水分が出ます。
あのスカスカ?だったかりんのどこにこんな水気があったのかと
思うくらいです。
漬けた直後の3分の2位になっています。
かりんから水分が出て隙間も埋まったためです。
最低でも毎日1回は容器をゆすって攪拌(かくはん)しましょう。
中の砂糖をまんべんなく混ぜて、かりんが空気に触れている部分を
変えたりします。
だいたい早ければ2週間から食べることが可能です。
さらに2~3ヶ月待てば味はよりまろやかになると言われています。
気になる場合は時折、味見をしてみましょう。