ホットケーキやワッフルの上からかけるのが定番の
はちみつとメープルシロップ・・・
恥ずかしながら私は大人になるまで一緒だと思っていました。
実際にはどちらも植物由来の甘味料であるため
「遠い親戚」くらいにはなると思います。
今日は私と同じような方々の為に両者の特徴や違いを
徹底的に調べてきました!
蜂蜜(はちみつ)とは?
その名の通り蜂の蜜で、主としてミツバチが集めたものを
私達が頂いています。
その成分の約80%が糖分で、残りの約20%が水分で構成されています。
色合いは元となる花によって様々で、無色透明に近いものから
黒砂糖のような濃い黒色のものまで存在します。
ちなみに私達人類と蜂蜜との歴史は古く、古来より食用・薬用など
様々な用途に使われてきました。
ただ、近代養蜂という方法で蜂蜜を効率的に採取するようになったのは
1850年頃からとされています。
蜂蜜が採れる代表的な花を紹介します。
まだまだ他にもありますが、中には蕎麦(そば)など
一風変わった蜂蜜も存在します。
- アカシア
- レンゲ
- クローバー
- ラベンダー
- 蕎麦(そば)
市販の蜂蜜なら必ずラベルのどこかに
「1歳未満の乳児には控えてください」
と記載がされていると思います。
これは蜂蜜がその製造工程上、非加熱で「生もの」であるためです。
自然界には「ボツリヌス菌」という菌が存在し
それが稀に蜂蜜の中にも混入している場合があります。
特に1歳未満の赤ちゃんが蜂蜜を食することで
「乳児ボツリヌス症」を発症する危険性があります。
赤ちゃんの発育にとって蜂蜜が不可欠ではありませんので
与えるなら少なくとも1歳を過ぎてからが良いでしょう。
下にハチミツの特徴をまとめました。
- 主な産地:中国、日本、ハンガリーなど
- 種 別:レンゲやアカシアなど花の蜜
- 採取方法:養蜂による(非加熱)
- 注意点 :1歳未満の乳児には与えない方が良い
- 性 質:冷えると白く固まる場合がある
よく冬場の寒い時期や、長期間使っていない蜂蜜が
白くカチカチになっていたという経験はないでしょうか?
これは蜂蜜の結晶といって自然現象でもあります。
品質には全く影響ありませんので捨てないようにしましょう。
お鍋に水を張り、容器ごと湯煎(ゆせん)することで
元通りの柔らかさと琥珀色になります。
弱火でゆっくりと温め、スプーンなどで少しずつかき混ぜましょう。
電子レンジだと容器の破裂や、風味が落ちるため
避けた方が無難です。
メープルシロップとは?
では次に対するメープルシロップをご説明します。
蜂蜜とは根本的に違い、サトウカエデやクロカエデなどの
樹木から採取された樹液を煮詰めて濃縮した甘味料です。
メープルシロップの原産地はカナダが超有名ですが
日本国内でも僅かながら埼玉県や山形県で生産されています。
そして、メープルシロップには大きく分けて
5段階のグレード(等級)があります。
収穫時期や煮詰める工程によって差が生まれます。
上に行くほど高級で純度が高く、色合いは薄くなります。
- エキストラライト
- ライト
- ミディアム
- アンバー
- ダーク
反対に下に行くほど安価で純度は低く、濃い色合いになります。
スーパーなどの量販店などに出回っているのはミディアムが多く
アンバーやダークは主に加工用に利用されます。
ちなみに比較的安価な「ケーキシロップ」とは
色々な混ぜ物をしてメープルシロップ風にした模造品です。
純粋なメープルシロップの半額以下で入手が可能です。
下にメープルシロップの特徴をまとめました。
- 主な産地:カナダのケベック州
- 種 別:カエデなどの樹液
- 採取方法:木の幹から採取して煮詰める(加熱)
- 注意点 :1歳未満の乳児に与えても問題ない
- 性 質:冷えても固まらない
メープルシロップは、加熱されていますので
ボツリヌス菌の心配はありません。
基本的には1歳未満の赤ちゃんにも大丈夫ですが
糖分が高いので与え過ぎには注意が必要です。