そろそろ赤ちゃんに離乳食の時期がやってきました。
これまでお母さんの母乳やミルクだけだったのが
ようやく「食べ物らしい」ものに代わってきます。
しかし、ご存知のとおり
赤ちゃんの食品アレルギー
には細心の注意が必要です。
アレルギーを引き起こす可能性のある食品については
おそらく皆さん分かっていると思います。
今回は
いつからどのように食べさせる?
という解決法に注目して徹底的に調査しました。
アレルギー食品の種類とは?
再確認の意味も込めて、どんな食品がアレルギーを
起こしやすいのかまとめました。
まず下記の7品目については「7大アレルゲン」と呼ばれています。
これらは農林水産省から加工品などに対してパッケージへの表示が
義務付けられているものです。
言い換えれば、それくらいアレルギーを引き起こす患者が多く
症状も重いことが分かります。
- 小麦
- 卵
- 乳
- そば
- 落花生(ピーナッツ)
- カニ
- エビ
次に挙げる20品目については、表示することを
薦められているものです。
- 牛肉、豚肉、鶏肉
- 鮭(さけ)、鯖(さば)、鮑(あわび)、イカ、イクラ
- オレンジ、バナナ、キウイ、リンゴ、桃
- くるみ、ごま、大豆、カシューナッツ
- 松茸(まつたけ)、山芋、ゼラチン
身近な果物や魚介類もアレルギーの原因になる可能性があります。
具体的にいつから与えるの?
色々な育児サイトや育児本を調べた結果、一番多かったのが
7大アレルゲンは、基本的に満1歳を過ぎてから
という答えでした。
その理由は、赤ちゃんの成長に伴って
- 消化吸収能力の向上
- 免疫機能の発達
- アレルギー食品に対しての過剰反応の低下
などの変化がみられる目安が1歳くらいということに由来するそうです。
分かりやすく言い換えると、生後3ヶ月や6ヶ月の赤ちゃんよりも
1歳児は色々な面で丈夫になっているということです。
ただし、上記の食品の中には赤ちゃんの成長過程において
無理に食べさせなくても良いものも含まれています。
カニ、エビ、鮑(あわび)、イカ、落花生(ピーナッツ)
カシューナッツ、松茸・・・などなど。
特に豆類や硬い魚介類は赤ちゃんの内臓では
消化が難しいため、3歳くらいまでは避けた方が無難です。
食べさせるときの注意点は?
では、実際にアレルギー食品を試してみる場合には
以下の点にご注意ください。
- 食べさせるのは平日の昼間に
- アレルギー食品は1種類ずつ
- 初日まずは小さじに少しだけ
- 2日目~量を増やして様子を見る
- 食後は赤ちゃんの肌、呼吸、機嫌を観察する
- 次のアレルギー食品までは2~3日あける
- 食べた日、試した食品、量、結果を記録しておく
なぜ平日の昼間に食べさせるのかといいますと
もし、赤ちゃんにとって重大なアレルギー症状が出た場合
すぐに病院に駆け込めるからです。
朝食、夕食に食べて何かあった場合には
医師の診察を受けるまでにどうしても時間がかかります。
ただし赤ちゃんが意識を失ったり、嘔吐や呼吸困難などの
緊急事態には迷わず救急車を呼ぶことも必要です。
また、アレルギー症状の重さは問題となる食品を
どれだけ摂取したかに比例します。
少量でも症状が出るものもあれば、一定量を超えて
はじめて出るものもあります。
そのため、まずは少しずつというのが基本です。
アレルギー症状の多くは食べた直後~2時間くらいで
現れるといわれています。
食事が終わっても赤ちゃんを1人にせず、その日は
できれば付きっ切りにしてあげましょう。
手足など、見えている部分に限らずお腹や背中、お尻など
服の下も数回は確認してあげてください。