かりんが大量に手に入ったのでジャムを作ることにしました。
よく道端やよその家の庭に実がなっていますが
誰も採らないから結局地面に落ちてそのまんま・・・
という光景をよく見かけます。
これは非常にもったいないです!!
もしかするとあの実は観賞用で食べる物ではないと
考えられているのかもしれません。
確かにいい匂いがします。
でもそのままでは食べられないのも事実です。
それなら正しい調理法で美味しく食べられるように
加工すれば良いのです。
よく「かりんのど飴」や「かりん酒」という言葉は耳にしますが
おススメはやはり「かりんジャム」です。
今日は意外と知られていないかりんジャムの作り方を
徹底的に調べてきました!
超簡単なかりんジャムのレシピとは?
収穫してから実際にジャムになるまでに色々な手順があります。
美味しいものを作るにはやはり手間ひまがかかります。
ただ、やることはそれ程複雑ではありません。
基本的に「切る → 煮る」だけです。
下準備はどうするの?
まずは採れたてのかりんがこれです。
まだ若干緑がかっているのが分かるでしょうか?
ここからより美味しくさせるために
追熟(ついじゅく)させます。
そして1週間から10日おいたものがこれです。
レモンのように黄色になってきました。
中に虫がいる場合があるって?
実の中に虫がいることがあるので先によく水で洗ってから
一晩は水に漬けておきましょう。
特にかりんのヘタやお尻の部分が黒くなっていたり
小さな穴が開いているものは虫が住んでいる可能性が高いです。
こんな風に部分的に黒くなって穴が開いていたりするものは
やめておきましょう。
用意するものは?
材料はいたってシンプルです。
レシピによってはレモン汁などを使う場合もありますが
基本的にこれだけで十分です。
- かりん・・・生のまま1kg
- グラニュー糖・・・300g
ようやく調理開始?
それでは良いものだけをより分けて調理に入ります。
もう一度かりんを水できれいに洗いましょう。
そして包丁でかりんの皮を剥きます。
後で使いますので捨てないで下さい。
先にヘタとお尻の部分を切り落としてから写真のように
皮を剥いていきましょう。
半分や4つ切りにするよりも丸いままの方が剥きやすいです。
そして皮を剥いた実を4つ切りにします。
固いので無理に力を入れずに少しずつ包丁を入れていきましょう。
力任せにすると手が滑ったときに危険です。
種とヘタを取ります。
見た目はリンゴのようですが種の周りも固いです。
先に取っておいた皮と一緒にお鍋に入れて中火~弱火で煮ます。
時おりかき混ぜながら30分ほど煮出します。
その間にすることは?
4つ切りの実を細かく微塵切りにします。
先に薄くスライスしてからの方が切りやすいです。
これを微塵切りにすると
こんな感じです。
けっこうカサが増えてボールいっぱいになりました。
実も固いため意外と時間がかかりました。
ここまでできたら?
いよいよ微塵切りにした実を煮ていきます。
先ほどの「皮・種・ヘタの煮汁」がトロトロになっているはずです。
網でこして別の器に移しましょう。
皮など残りかすの役目はここまでです。
水気を切れるだけ切って捨てましょう。
煮出した時間にもよりますが、かりんの皮などに含まれていた
ペクチンによってトロトロになっています。
この煮汁と微塵切りの実を大き目のお鍋に入れて火にかけます。
まだここで砂糖は入れません。
トロトロ煮汁が足りなければ実がひたひたになるくらいまで
水を張りましょう。
これから水分が減ってくるまでひたすら煮込みます。
火加減は最初中火で、沸いてきたら弱火にします。
だいたい30~40分ほど煮込んでから砂糖を入れます。
実の色がだんだん赤っぽくなってきているはずです。
砂糖を入れてからは焦げ付きに注意してください。
へらで小まめにかき混ぜて目を離さないようにしましょう。
水気が無くなってくると混ぜた後に底が見えるようになります。
もう一息です。
保存料や防腐剤などを使用していないため
なるべく水分を飛ばしてジャムを傷みにくく仕上げましょう。
頃合を見て火を止めてジャムを保存容器に入れます。
熱いままの方が良いです。
ようやく出来ました!
長時間の煮込みお疲れ様でした。
ホントに出来上がりなの?
元のかりんの状態や種類によっては
渋みが残っている場合があります。
そんな時には冷蔵庫で数日間寝かせましょう。
時間の経過とともにまろやかな味に落ち着きますが
どうしても多少のクセは残ります。