赤ちゃんのでべそは治るの?気になる原因と治し方はコレだ!!


赤ちゃんのへその緒が取れたのは良いけれど、どうもおへそが出っ張っているような気がする・・・
それは俗に言う「でべそ」の可能性が高いのですが

  • 原因として考えられるのは?
  • このまま放っておいてもいいの?
  • 有効な治療法はあるの?

などなど、今日はでべそに関する疑問点について徹底的に調べてきました!
貴方の不安が少しでも安心に変われば幸いです。

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そもそも「でべそ」とは?

でべそには以下の2種類がありまして

  • 臍突出症(へそとっしゅつしょう)・・・皮膚だけが出ているもの
  • 臍ヘルニア(さいへるにあ)・・・皮膚と腸が出ているもの

それぞれの違いと図解はこちらを参照ください。

生後1ヶ月~1歳までの間の赤ちゃんのほとんどは臍ヘルニアになります。
でべその出現率としては赤ちゃん5人から10人に1人(10%~20%)といわれています。

統計的には早産で生まれた赤ちゃんに多く、1,500g未満の低体重児の場合には80%以上もの確率ででべそになるとされています。
これは後述しますが、赤ちゃんの腹筋が未発達なためと思われます。

でべその判断基準は?

単純に普通のおへそに比べて出っ張っているから「でべそ」になるわけですが、以下のような項目で判断する事ができます。

  • 押すと中から音がする(グシュグシュ、ブシュブシュ)
  • 泣く・きばる・力むとパンパンに張る
  • おへその周りのお腹部分も膨らんでいる

赤ちゃんのおへそは柔らかく、肌も傷付きやすいためあまり頻繁に触るのはやめておきましょう。
破れることはまずありませんが、押してみる場合には優しくソフトにお願いします。

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でべその原因になるのは?

赤ちゃんは生まれてすぐに「へその緒」を切ります。
その後、赤ちゃんのお腹にあるへその緒と繋がっていた臍輪(さいりん)という穴も徐々に小さくなって最後には完全に閉じます。

しかし、何かの拍子に臍輪の穴から内側にある腸がはみ出てしまい外側にぷくっと膨れた状態がでべそになります。
この「何かの拍子」というのが泣いたり気張ったりして、赤ちゃんが力んで腹筋に力が加わる瞬間でもあります。

一旦この「でべそ状態」になると、臍輪が閉じきって腸が内側に収まるまで続くことが多いようです。

また、一般的に遺伝の可能性は低いといわれています。
パパやママ、祖父母ほか遠い親戚までみんな普通のおへそなのに子供だけがでべそ・・・
双子の1人は普通なのにもう1人はでべそ・・・

というように特に関連性はないというのが通説です。
もし、ご自身がでべそでも子供への心配はしなくて大丈夫でしょう。

そして、昔から「へその緒の切り方が悪い」「助産師(産婆)さんの腕が未熟」など、もっともらしい事が言われてきましたがどれも実は根拠が無いのです。
誰が悪いわけでもなく、おへその形にも個人差があります。

放っておいてもいいの?

でべその原因はだいたい分かったけど、これからどうするべきなのでしょうか。
手頃な例えが私の次女ですが、下の写真は生後2ヶ月時のものです。

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表情からも分かるとおり泣いていてお腹に力が入っています。
おへそだけでなく周りのお腹の肌も「ぷくっ」と飛び出ています。
直径は約3cm、高さでいうと1.5cm位はありました。
時々指で押してみましたが、よくいわれるような音は特に聞こえませんでした。

私は「まるでタコ焼きがお腹に乗っているみたい」と感じましたが、妻は「いや、ホタテの貝柱に似ている」と好き放題言っていました。

しかし、長女の時はここまで大きなでべそではなかったため、少し心配になって3ヶ月検診の時に先生に聞いてみました。

先生からは「そのうち腹筋が強くなってくるので1歳までにほとんど(100人いたら95人まで)治りますよ。特に何もしなくて大丈夫ですのでこのまま様子を見ましょう」と言われました。

実際それから全然何もせずに日々が過ぎました。
そして下が生後4ヶ月のおへその写真です。

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斜め上から撮影していますので、おへそが平べったくなっているのが分かると思います。
生後3ヶ月を過ぎた辺りから徐々に引っ込んできて、今では泣いてもきばっても以前のように飛び出ることは無くなりました。

おへその「見た目」が綺麗になるかどうかは成り行きに任せるとして、このまま様子を見ようと思います。

それでも治したいという方には?

上で1歳までは特に何もしなくて良いと書きましたが、それでも気になって早く治したいという方には治療法があります。

有効な治療方法とは?

それはスポンジ圧迫による方法で、おへそに脱脂綿など柔らかいものを当てて上からテープやバンドで固定するというものです。
早めに治療をすることででべそが戻った後の「皮膚のたるみ」などが綺麗に治りやすいとされています。

注意点としては市販のバンドエイドやテープなどで固定すると、赤ちゃんの肌はデリケートなためすぐにかぶれて湿疹になったりします。
面倒でもせっかく治すなら小児科に行って先生から適切な処置をしてもらいましょう。

忙しくて頻繁に病院に行けないという方には、ネット通販でもでべそ治療(対策)グッズが並んでいます。

楽天市場で「でべそ」対策グッズを見てみる。

しない方が良いことは?

ご年配の方(祖父母など)から「5円玉や10円玉などの硬貨をテープで貼り付けると治る」と言われたことはないでしょうか?
民間療法や言い伝えとも言われていますが、やめておきましょう。
硬貨には雑菌や汚れが付いていますので赤ちゃんの肌に当てるべきではありません。

上でも説明しましたが蒸れて不衛生になり、細菌が繁殖しやすくなります。
それから赤ちゃんによっては金属アレルギーの可能性もあります。

昔はそうしていたかもしれませんが、現代では現代の方法があるということを分かってもらいましょう。

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手術については?

ちなみに麻酔を使用したり、体力的な面から『手術』によるでべそ治療は1歳以上にならないとできないそうです。

  • 女の子だからコンプレックスになるのでは?
  • いじめに遭わないだろうか?
  • 体育の着替えなどでからかわれるのでは?
  • プールや銭湯に行きにくくないだろうか?
  • 将来グラビアやモデルの仕事に就かせたい

などなど、ほとんどの場合は「見た目」から手術を希望される親御さんが多いです。
稀ですが、臍ヘルニアにおいては癒着や腸閉塞などの可能性により医師から手術を勧められる場合もあります。

どちらにしても1歳を過ぎていれば小児外科の他に形成外科、美容外科などでも手術の相談ができます。
子供がある程度(3歳~)大きくなっているなら、本人の意思も尊重してあげることをおススメします。

まとめと私の体験談

上でも書きましたが、まとめとして赤ちゃんが1歳になるまでは様子を見るだけで良いでしょう。
確率的には100人のうち5人(=20人に1人)くらいはでべそのまま大人になりますが、特に健康上の不都合があるわけではありません。

中には5歳過ぎてからでべそが治ったというケースもあります。
見た目を気にされないなら、のんびりと自然治癒力に頼るのも手です。
治らなかったらその時は仕方ないと割り切ることも必要だったりします。

私の弟も小さい頃からでべそで、今もそのままですが「へその掃除がしやすくていい」と前向きなことを言っていました。

でべそもその子の個性であり、チャームポイントと考えて可愛がってあげたいものです。

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