小さなお子さんをお持ちのママの方々、毎日の育児本当にお疲れ様です。
そんな中で、安易に赤ちゃんにスマートフォン(iPadやタブレットも同様)を触らせたり見せたりしてないでしょうか?
例えば
- 料理や洗濯、掃除などの家事の間
- 病院や外食の際の待ち時間
- 電車やバスに乗っている間
- とにかくぐずる時
- 寝かしつける際
などなど、実は私も過去に同じような場面でスマホに「子守」をさせたことがあります。
しかし、これは赤ちゃんの将来を考えると正しいことなのか疑問に思われます。
ちなみにベネッセ教育総合研究所の発表によると、『1週間ほとんど毎日スマホと接する2歳児』は22%(=5人に1人)もいるそうです。
今日は乳幼児の頃からスマホに触れ過ぎていると、どんな影響が出てくるのか徹底的に調査してきました!
同じように疑問や不安に思われる方々の手助けになれば幸いです。
目次
スマホが赤ちゃんに及ぼす悪影響とは?
機嫌が悪くてぐずったり大泣きしている赤ちゃんがピタッと泣き止むとしたら、スマホは大変優れた育児グッズと言えます。
外出先や公共の交通機関に乗車中など、親としてありがたいことは確かです。
しかしながら、安易に使用することで赤ちゃんにはどんな悪影響が出るのでしょうか。
視力が低下する?
昔から「テレビは離れて観なさい」と言われたように、スマホの小さな画面を近くで観ると目が悪くなる可能性があります。
特にブルーライト(青色LED)は目に見える光の中では最も波長が短く、強いエネルギーを持ちます。
その結果、目の奥の網膜まで届きやすく大切な細胞を死滅させやすいという報告が出ています。
夜寝る前、部屋の明かりを消した状態でスマホを観せるのは目に負担がかかりやすいため避けたほうが無難です。
それから脳への刺激も強いため、赤ちゃんの安眠を妨害してしまう場合もあります。
コミュニケーション能力が欠如する?
乳幼児期というのは脳や身体の発達とともに、パパやママその他の人とのコミュニケーション方法を学ぶ非常に大切な時期です。
『三つ子の魂百まで』ということわざにもあるように、子供の性格はこの時期の育て方で決まるともいわれています。
そのような大切な期間にスマホという、「人工的で仮想的な世界」に入り浸るのはやはり問題があると思われます。
言語能力の発達が阻害されたり、赤ちゃんが「泣かない、笑わない、視線を合わせない」といったいわゆるサイレントベビーになる可能性も考えられます。
スマホなどのデジタルメディアと赤ちゃんとの関係はまだまだ研究が進んでいませんが、将来的に情緒不安や対人不安などの問題が出やすいのでは?ともいわれています。
有害な電磁波を浴びる?
スマホは電波を利用する電気製品ですので、当然ながら電磁波が出ています。
ただ、これには賛否両論があります。
確かに2011年にWHO(世界保健機関)が「電磁波には発がん性の可能性がある」と発表しました。
しかしながらスマホなどの発する電磁波は微弱であり、日常生活ではそれ以外にも電磁波を発している家電などはたくさんあると指摘される方もいます。
実際に電子レンジや冷蔵庫、テレビやエアコンなども電磁波が出ています。
スマホからの電磁波を気にされるなら、赤ちゃんの近くでの使用を控えた方が良いかもしれません。
ちなみにスマホから発生する電磁波を反射させるのではなく、最大90%吸収させる防護用シートなどもあります。
持ち主であるママさんをはじめ、小さな子供や妊娠されている方の胎児にも有効といわれています。
知らない間に有料サイトにアクセスしてしまう?
スマホを乳幼児に触らせていると私たちの意図とは別に思わぬ操作をされてしまう場合があります。
少し目を離した隙に勝手に電話帳から電話をかけてしまったり、大切なメールや写真を削除してしまうこともあます。
さらに怖いのはネット上で「有料サイトにアクセス」される可能性も考えられます。
たいていはパスワード入力などが必要だと思いますが、設定次第ではそのままアクセスが進み多額の請求が来ることも考えられます。
侮れない中毒性とは?
上に挙げたような悪影響に加えて、厄介なことにスマホやタブレットなどの中毒性・依存性はテレビよりも強いといわれています。
情報や内容が発信する側から観る側への一方通行であるテレビに対して、スマホは画面をタッチすることで様々な『返し』が得られます。
たとえそれが「ピッ」というただの音であっても赤ちゃんの興味や関心を惹くには充分過ぎるものでしょう。
特にアルバム機能などは画面上を指でなぞるだけで「シャカシャカ」音がして、パパやママの写った写真が次々現れるのは刺激的と思われます。
そして、一度この楽しさを知ってしまうと高い確率で癖になってしまいます。
さらにもう少し子供の成長が進むと動画サイトの「You Tube」やパズルゲームなどにも興味を持ち始めることが予想されます。
街中でも2歳くらいの小さな子供から「すまほ~!すまほ~!」と せがまれるママさんをよく見かけます。
対策はどうすれば良いの?
では赤ちゃんや子供をスマホから遠ざけるにはどうすれば良いのか考えてみましょう。
スマホに限らず、小さなうちは親(大人)が触っているものに対して本能的に興味を持つものです。
そこで一番手軽で効果的と思われるのは、私たち親がスマホの使用頻度を下げるということです。
極論をいえばスマホを解約することですが、それはなかなか難しいことと思われます。
そんな中で可能ならば
- とにかく触らせない
(パスコードロックをしておく) - 子供の前で使わない
(アプリのゲームなども) - 子守アプリに頼らない
(泣き止み、心音など)
ということを心掛けてみましょう。
それでも触りたがる場合や、すでにある程度スマホに触れさせている場合には
「○○ちゃんのはこれ!」として代わりのものを与えてみるのをおススメします。
- 100円均一にある電卓(ソーラー電池のもの)
- 使わなくなったテレビやエアコンのリモコン(電池は抜いておく)
- スマホ風のおもちゃ(何かのおまけなど)
電池を避けるのは、何かの拍子に出てた場合の誤飲を防止するためです。
この程度ではすぐに飽きることも予測されますが、時々私たちがその「代用品」で遊んであげることにより子供の興味を惹くことができます。
また、スマホ以外のものに興味を向けるという点では、テレビやDVDよりもラジカセやコンポで音楽をかけておくのも効果的といわれています。
その他の対策として、待ち受け画面を「子供が怖がりそうな画像」に変えておくというのも有効な場合があります。
私の知り合いの家では待ち受けにヘビやカエルの画像を使ったところ、触ろうとした子供が慌てて逃げていったそうです。
また、親戚や友人と交流する機会があっても、子供にスマホを触らせないようにお願いしておくことが重要です。
孫のことが可愛いと思うならば、祖父母の方々にも協力してもらいましょう。
まとめと私の体験談
私も上の娘(2歳半)が1歳ちょっとの頃に「夜の寝かし付け」でスマホを使ってしまいました。
当時、夜になってもなかなか寝ようとしない娘にスマホで撮った写真を見せた所、すごく「食い付き」が良かったのを覚えています。
初めのうちは数枚の写真を見せているだけで素直に寝てくれていたのですが、そのうち自分でも操作方法を覚え、だんだん枚数がエスカレートしてきました。
さらにいつの日にか写真が動画に変わりました・・・。
私は見せる前に必ず「一回だけだよ」と念を押して3分程度の動画を見せるのですが、終わりそうになると決まって
「〇〇(自分の名前)のしゃしん、いっかい(一回)だけ!いっかいだけ!」
と言って次の動画を見たがりました。
「今日はもうおしまい!」と言って強制的にスマホを隠して電気を消すと大泣きです。
そのようなこともあり、今では私も子供の前でのスマホは最低限の使用にしています。
便利な反面、赤ちゃんの健康と安全を第一に考えるなら、使い方を今一度見直してみてはいかがでしょうか。