昔からよく言われますように
赤ちゃんはすぐに熱を出します。
貴方の大切な赤ちゃんが急な発熱をしている時でも、
緊急の場合とそうでない場合があります。
熱が出た!
↓
とにかく病院へ!
ではなく、落ち着いて冷静に対応しましょう。
こんな場合にはすぐに病院へ!
私はお医者さんではないので断言は出来ませんが、色々な育児本や
子育てサイトを調べた結果、もし赤ちゃんが以下の状態ならば
すぐにでも受診された方が良いと思われます。
夜中なら救急病院へ!!
- 生後3ヶ月以内で38℃以上の熱が出ている
- 意識がない、またはあっても目の焦点が合わない
- 呼吸が途切れ途切れであったり、苦しそうにしている
- 度重なる嘔吐、下痢の症状がある
- 痙攣(ひきつけ)が5分以上継続している
- 顔から血の気が引いている
特に生まれてから3ヶ月以内の赤ちゃんが
発熱した場合は要注意です。
重大な感染症などは他に症状が出にくく、急速に進行する可能性が
あります。
もともと免疫力の弱い赤ちゃんは、生まれる際にお母さんから
「約6ヶ月くらい効果のある抗体」を受け取っています。
この抗体は非常に優秀で、ある程度のウイルスや細菌から
赤ちゃんを守ってくれます。
にも関わらず赤ちゃんが発熱しているということは、その抗体では
守りきれない強い病原体が入り込んでいる可能性があります。
まずは赤ちゃんの発熱に関する正しい知識を
赤ちゃんはなぜ熱が出るのでしょうか?
いえ、赤ちゃんに限らず大人でももちろん熱が出ます。
これは人間の体は体内に入り込んだウイルスや細菌と闘う場合に
熱が上がるように出来ているからです。
色々な研究の結果、体温が1度上がるだけで身体の免疫機能の
働きが劇的に上昇するといわれています。
つまり、体温を上げて悪い病原体と闘いやすくしているのです。
もっと分かりやすく説明しますと、病原体に勝つために体温が
上がっているのです。
赤ちゃんが生まれる際にお母さんから受け取った「抗体」の
効果が切れてくる頃、ほぼ間違いなく熱が出ます。
これは赤ちゃんが自分自身の免疫機能を鍛えるために、
必要な通過儀式のようなものでもあります。
生後3ヶ月を越えている赤ちゃんの発熱の場合、一般的には
すぐに病院へ駆け込む必要はないと思われます。
赤ちゃんは喋れない代わりに、熱を出して
「今、頑張って病気と闘ってるんだよ!」
というメッセージを伝えています。
赤ちゃん自身を強くするためにも、お母さんお父さんは温かく
見守り看病してあげましょう。
赤ちゃんの看病はどうしたらいいの?
以下に赤ちゃんの看病について、私の経験も踏まえて
各項目に分けて説明します。
何を食べさせたらいいの?
熱が出ている赤ちゃんは胃腸の働きも低下しているため、
基本的には消化の良いものを食べさせてあげて下さい。
栄養のあるものを食べさせたいところですが、消化できずに
下痢になったり嘔吐してしまっては意味がありません。
ただ、食欲自体がないときは無理に食べさせない方が
良いでしょう。
離乳食も一旦やめてみて、下痢や吐き気がなければ
- りんごのすりおろし
- アイスクリーム
- ヨーグルト
- 果物ゼリー
などを、一度にたくさん与えず様子を見ながら数回に分けて
あげると良いです。
熱が下がってくれば食欲も出てくるはずです。
水分補給はどうしたらいいの?
発熱中の赤ちゃんにはとにかく水分補給が必要です。
熱によって絶えず体内から水分が失われており、
ひとつ間違うと脱水症状を引き起こしてしまいます。
- 白湯(さゆ)
- 麦茶(赤ちゃん用)
- イオン飲料(赤ちゃん用)
吐き気があるときにはオレンジジュースなどの柑橘系飲料は
控えた方が良いとされています。
赤ちゃんのオムツをこまめに確認して、尿の回数や量を
チェックしましょう。
もし減っているようなら水分が不足している可能性があります。
ちなみに赤ちゃん用の麦茶やイオン飲料は、薬局などで
購入できます。
普通のスーパーなどには売ってないことが多いです。
すぐに解熱剤を使ってもいいの?
上でも書きましたが、発熱には意味があり単に下げれば良いと
いうものでもありません。
また、解熱剤は赤ちゃんの発育にあまり良くないとも
いわれています。
高熱が出て辛そうな状態の「緩和」であることを理解して、
利用は最低限に、決められた分量と時間の間隔を守るように
して下さい。
通常は
- 39度以上の熱が出ている場合
- 1日の服用は3回まで
- 前の服用より最低6時間はあける
とされています。
薬に頼らず熱を下げる方法は?
解熱剤以外に赤ちゃんの熱を下げる方法がいくつかあります。
- ぬるま湯で絞ったガーゼハンカチで身体を拭く
- アイスノン(小さめ)をタオルに包んでおでこに当てる
- 氷枕を利用する
- 赤ちゃん用熱さまシート(市販)を使う
アイスノンや氷枕を使用する場合は、同じ箇所にずっと当てていると
低温熱傷(冷やし過ぎ)になることがあります。
時々、温度の確認と当てる場所を変えてあげましょう。
這い這いが出来たり、じっとしていない赤ちゃんの場合には
方法が限られます。
地道に身体を拭くのが確実かもしれません。
部屋の温度と湿度は?
室温については赤ちゃんにとって暑くも寒くもない温度が
理想です。
具体的には夏なら27度前後、冬なら22度前後が
好ましいと思われます。エアコンや扇風機を使う場合には
赤ちゃんに直接風が当たらないように配慮して下さい。
冬場ではインフルエンザからの発熱の場合も考えられます。
加湿器があるなら使っておいた方が無難です。
最近ではエアコンや空気清浄機に加湿機能が
付いたものもあります。
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