夏場には早起きできたのに、寒くなってくるとなぜか朝布団から出られない・・・
おそらく多くの人が経験するこんな出来事、どうしてなのでしょう?
もしかして自分だけ?・・・と不安になる事はありません。
実は生物学的な根拠があるのです。
目次
人間は寝ている時に体温が下がる?
といっても平熱である36度が30度になったり20度になったりする訳では
ありません。その差は僅かといわれています。
人は夜~深夜~明け方と体温が下がり始め、いわゆる「起きたて」が
一般的に一番体温が低い状態にあります。
その状態から人が起きて活動を開始する為には体温を「上昇」させなくては
なりません。
外気温が低い冬場にはこの体温上昇が鈍くなり、結果として活動するまでの
時間がかかる=起床に時間がかかる・・・となる訳です。
起きられないのは寒さのせいだけではないらしい
もうひとつ、原因と考えられているのが「日照時間の短さ」です。わが国では
冬場の日の出は夏よりも遅く、夏場ならもう明るくなり始めるAM5:30頃で
比較しても冬場はまだ薄暗かったりします。
そして日中の太陽の光も夏に比べて弱く、気温も低いために人体の活動量も
減り、生態リズムも変化します。
するとどうなるかと言いますと、眠りの質も低下しやすくなります。
つまり、「たくさん寝ないと」ちゃんと寝た気にならないようです。
これらの影響で夏よりも冬の方が朝起きにくいといわれています。
知っていれば得をする早起きのコツ
冬場に朝起きにくい原因が何となく分かった所で、今度はその対策を考えて
みます。
1.厚着をして寝る
朝、体温が最も下がっていて活動を始めるのに時間がかかるのであれば、
体温が逃げにくくしましょう。私も秋口からシャツの上にパジャマ、その上に
フード付きパーカーを羽織って就寝しています。
そしてもこもこ靴下も忘れずに・・・これは布団の中でも暖かく、床が
フローリングの場合には起きた時に足が冷たい思いをしなくてすみます。
2.目覚まし時計を複数個用意する
朝寝坊は社会人の恥・・・学生さんでもそうですが、大慌てで家を飛び出すと
ろくな事がありません。そうならない為にも、「スヌーズ機能付き」目覚まし
時計を複数個用意して寝室のあちこちにセットしましょう。ポイントは、布団から
出ないと手が届かない場所に置く事です。
かといってあまりにも遠くに置き過ぎると、今度は目覚まし音が聞こえない・・・
という事にもなり兼ねませんので、私は大体枕から2メートル付近にセットして
います。
そして、それぞれのアラームタイマーは10分おき位にずらしておきます。
電池切れ、故障などを考えると1つよりも2つ、2つよりも3つあれば不測の
事態にも対応ができます。
加えて携帯電話のアラーム機能も併用すればより安心です。
3.朝日を利用する
朝起きられない原因のひとつに日照時間の事がありましたが、太陽は
東から昇るのでその向きにあるカーテンを少し開けておきます。
晴れの日しか出来ないかもしれませんが、これで朝日を浴びることが
出来ます。日光に限らず、部屋の灯りでも良いのでタイマー付きの電灯が
ありましたら、起床に合わせてセットしても良いです。
脳内物質「セロトニン」が分泌され、寝覚めが良くなるといわれています。
上記、多くの方々はたいてい実践しておられると思います。
やってみたものの「言うは易し、行うは難し」ということわざにもあるように、
なかなかうまくいかない時もあります。
まずは出来そうな事からやっていく事をお勧めします。
朝起きるのが辛くて、一日の始まりが憂鬱な貴方へ・・・少しでも気持ちの良い
朝が迎えられますように。