冬場になりまして、毎日寒いですね・・・。当然ながら暖房器具や
暖かグッズなどに頼らざるを得ませんが、実は便利で身近な物に
色々と気を付けなくてはならない季節でもあります。
目次
皆さんは「低温火傷(やけど)」をご存知でしょうか?
温度が低いのになぜやけどをするの?
と疑問に思う方もおられるはずですが、私もその一人でした。
低いといいましても冷たい訳ではありません。人の体温よりも
熱いのです。
人間の皮膚は
44℃で約6~8時間
50℃でわずか3分間
熱源にさらされることで低温やけどになるとされています。
ちなみに火傷(やけど)とは通称のことで、正式名称は
熱傷(ねっしょう)といいます。
普通のやけどは「温熱(おんねつ)熱傷」、
低温のやけどは「低温熱傷」となります。
普通の火傷(やけど)との違いは?
例えば火にかけた熱いやかんなどをうっかり触ってしまい
「アツいっっ!!!!」となった場合などは一般的に普通のやけどです。
熱源に触れていた時間にもよりますが、基本的には皮膚の組織が
高温により損傷します。
それに比べて低温やけどでは長時間にわたって患部が熱にさらされ、
皮膚を通り越して内部のずっと奥の方まで損傷を受けます。
治るのにも時間がかかり、場合によってはやけどの跡が残る例も
報告されています。
低温火傷の原因になりやすい物はトップ5は?
1.使い捨てカイロ
2.湯たんぽ
3.石油ファンヒーター
4.コタツ
5.電気毛布
どうでしょう?
皆さんの周りやご家庭にあるものばかりかと思います。
代表的な事例では、電気毛布やコタツのスイッチを「強」などにして
寝てしまったり湯たんぽを直接肌に当ててしまったり・・・。
使い捨てのカイロも薄いシャツの上からでは十分に熱が通ってしまい
ます。
石油ファンヒーターも、部屋が寒いからといって温風の吹き出し口に
陣取ってしまうのも原因のひとつになります。
こんな症状は低温やけどの疑いが?
・水ぶくれにならずに、皮膚が赤くなっている。
・患部にぴりぴりした痛みが感じられる
低温やけどでは、痛みや見た目がたいした事がないように思われ
ますが、心当たりがある場合には皮膚を注意深く観察しましょう。
まずは応急処置!!
「これくらい大丈夫だろう」と素人的に判断せずに、まずは患部を
20~30分間流水で冷やして下さい。
皮がめくれていたり水ぶくれになっている場合には、決して皮を
破ったりしてはいけません。患部から雑菌が入り込んで、状態を
悪化させてしまう場合があります。
おすすめの治療方法とは?
昔から「やけどにはアロエ・・・」と聞かされてきた人も多いかと思い
ます。間違いではないのですが、普通のやけどではなく低温やけどの
場合には早めに皮膚科へ行って診察を受けるのが最良と思われます。
患部がどの程度深いのか、範囲が広いのか分からない為でもあります。
特に小さなお子様の場合には大至急の受診をお勧めします。