赤ちゃんが転落して頭を打った!!緊急時の判断と対応は!?


ちょっと目を放した隙に赤ちゃんが転落・転倒して、

ごちんっ!!!

すごい音とともに床で頭を打ったとき・・・。
育児をされるお母さん、お父さん、祖父母の方々なら
多くの人が経験されると思います。
私にも何度かあります。

大泣きする赤ちゃんに、どうして良いか分かりませんでした。
そんな時の役に立てばと思いまして、緊急度の高い順に
まとめてみました。

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こんな時にはすぐに小児科(夜なら救急)へ!

  • 意識がなく、ぐったりしている
  • 呼び掛けに答えない
  • 白目を向いている
  • 目の焦点が合っていない
  • 吐き戻し(嘔吐)がある

事は一刻を争います。
急性硬膜下血腫(きゅうせいこうまくかけっしゅ)などの症状が考えられ
放っておくと最悪の場合には命に関わります。
もしくは言語障害、半身不随などの重度の後遺症が
残る場合もあります。

特に、後頭部を強打した場合には要注意です!

意識がないからといって、赤ちゃんを強く揺さぶってはいけません。
落ち着いて救急車を呼ぶか、近くに行きつけの病院があるなら
抱っこ紐などで固定して大至急向かいましょう。

車で行くときにはチャイルドシートに乗せるのを忘れずに!
また、焦って自分自身で運転するよりも誰か運転できる人がいれば
任せた方が良いです。

 出血している場合には?

血の出ている患部にガーゼやハンカチをやや強めに押し当てて
圧迫により止血をします。
雑菌の心配がありますので出来るだけ清潔な物を使って下さい。
身近になければとりあえずティッシュペーパーでも構いません。

押し当てる時間はだいたい5分~10分くらいで、出血が完全に
止まるまで続けましょう。
あまり長時間抑えすぎると今度は付近の血液の流れが
悪くなります。

少しの擦り傷程度でしたら問題ありませんが、傷が深かったり
出血が止まらない場合には小児科へ急いで下さい。

鼻血が出ている場合には?

他の体の部分の出血よりも多めに血が出ますが
落ち着いて慌てずに対処しましょう。

赤ちゃんを膝の上に座らせて、顔を少し下のほうに向けて
10分間ほど「小鼻」をつまみます。
顔を上に向かせると鼻血が喉の方に流れ込んで
むせる原因になります。

それでも血が止まらない場合には、鼻の穴に丸めたティッシュや
綿をつめます。
赤ちゃんの鼻の穴は小さく、嫌がることもありますので手早く
慎重に済ませましょう。その上で同じように「小鼻」をつまみます。

時折、様子を見ながら出血が完全に止まったのを確認して
鼻の周りや顔を拭いてあげましょう。

また、その日のお風呂は控えた方が無難です。
出血が止まっていても、傷が完全に塞がった訳ではなく
赤ちゃんの身体が温まることにより血行が良くなって
再び出血する可能性があります。

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頭を打った後24時間は要注意!

上に書いたような緊急性の状態ではなくても、丸一日は
注意が必要です。
普段通りにミルクが飲めて、離乳食などもちゃんと食べられているか
確認しましょう。

それから、頭を打った直後にあやして泣き止んだからといって
すぐに昼寝などをさせない方が良いです。
しばらくは一緒にいてあげて、赤ちゃんの意識があることを
確かめて下さい。

眠ったと思っていたら意識が無かった!
という緊急事態も考えられます。

たんこぶが出来てしまったら?

打ったところが腫れてきて「たんこぶ」になった場合には
ハンカチやタオルを冷たい水で絞って患部に当てて下さい。
小さな保冷剤などでも代用できますが、凍らせてある場合には
必ずハンカチなどの布で包んで下さい。

ちなみに、昔から「たんこぶは出来た方が安心」といわれています。
これは頭の皮膚と骨の間に出来た内出血の影響ですが、
基本的には、数日のうちに周りの細胞に吸収されて元通りになります。

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それでも1~2ヶ月は念のため注意を

頭を打ってから数日は特に何もなかったとしても
安心できない場合もあります。

打ったところの骨や、その奥の内臓を痛めている場合には
症状が遅れて現れることがあります。

  • 患部を触ると未だに痛がる
  • 打った時より患部が腫れてきた
  • 患部が青く(黒く)なってきた
  • 食欲が目に見えて落ちた

このような状態が続くようなら小児科を受診して
医師からレントゲンなどの適切な検査をして貰うように
お願いします。

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稀ですが、慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)の
可能性もあります。
これは急性ではなく、頭を打ったことにより少しずつ血が
溜まり続けるものです。

転倒・転落を防ぐためには?

防止グッズなどで物理的に防ぐ方法として

  • 床にジョイントマット類を敷き詰める
  • テーブルなど家具の角には保護カバーを付ける
  • おすわりクッションを使う
  • 階段の上下に転落防止柵を設置する
  • ベビーサークルを利用する

普段からの心掛けで赤ちゃんを守る方法として

  • とにかく目を離さない
  • ソファ、ローテーブル等を置かない
  • ベビーベッドの柵は必ず上げる
  • 赤ちゃんは室内では裸足にしておく
  • 定期的に部屋の中の危険をチェックする
  • 室内は整理整頓に努める

寝返り、お座り、はいはい、つかまり立ち、よちよち歩き・・・
赤ちゃんの成長は実に喜ばしいことです。、
しかし、その一方で転倒・転落による危険は増えるばかりです。

料理中など、どうしても赤ちゃんから目を離さざるを得ない場合には
おんぶ紐でおんぶしてしまのも有効です。
長時間になると肩がこりますが、私も休日などはおんぶしてご飯を
作っています。

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まとめとして

赤ちゃんの転倒・転落事故の多くは、ちょっとした「不注意」や
「油断」から起こっています。
似たように車の運転でも「○○しないから大丈夫だろう
「○○してくれるから安心に違いない
といった思い込みが事故に繋がるといわれています。

ここは日常からの意識を変えて
「もし、○○しても良いように○○しておく」
「万が一、○○した場合のことを考えて○○の用意を」
というようにするのが良いと思われます。

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