うちの子、そろそろ生後3~4ヶ月経つのに髪の毛が薄いまま・・・
- 髪の毛が薄い原因は?
- もしかして何かの病気では?
- 心配しなくて良いと言われるけど?
- 有効な対処法はあるの?
など様々な疑問や不安をお持ちの方のために、今日は赤ちゃんの髪の毛について徹底的に調べてきました。
貴方の不安が少しでも解消されたなら幸いです。
髪の毛が薄い原因は?
実はこの時期の赤ちゃんは成長過程において「自然現象」として髪の毛が抜ける場合があります。
主に下の2つになりますが
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新生児生理的脱毛(しんせいじせいりてきだつもう)
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乳児期後頭部脱毛(にゅうじきこうとうぶだつもう)
新生児生理的脱毛とは生後2ヶ月~6ヶ月くらいの間に、それまで生えていた産毛が一斉に抜けるというものです。
この際、赤ちゃんによっては髪の毛が休止期に入り一時的に新しい毛を作らなくなる場合があります。
抜けるだけ抜けて新しい毛が生えてこないため、髪の量が激減したように感じられます。
2番目の乳児期後頭部脱毛とは、赤ちゃんの後頭部が枕などで擦れて「禿げて」しまう状態をいいます。
この時期(生後2ヶ月~6ヶ月)の赤ちゃんの毛根は弱く、少しの刺激でも髪の毛が抜けやすくなっています。
また、稀な例ではありますが病気の可能性もあります。
無毛症(むもうしょう)または乏毛症(ぼうもうしょう)といって髪の毛が全部または一部生えてこなくなる(もしくは薄い)ものです。
これは出生時には普通に髪の毛があるものの、生後1ヶ月~1歳くらいで抜け落ちて生えてこないといった症状が出るものです。
髪の毛全体が生えてこないものを全頭無毛症(ぜんとうむもうしょう)、部分的なものを限局性無毛症(げんきょくせいむもうしょう)といいます。
原因の多くは遺伝によるもので、母親が無毛症または乏毛症の場合約70%もの高確率で子供に遺伝するという統計があります。
気になる場合には早めにかかりつけの小児科か、皮膚科専門医の診察をおススメします。
基本的に心配しなくて大丈夫?
上で病気について触れましたが、ケースとしてはかなり少ないものです。
ほとんどは「自然現象」の方の脱毛や薄毛になりますので、心配しなくて良いと思われます。
赤ちゃんの髪の毛について○ヶ月、○歳までに生え揃うのが「正常」とか「そうでなければ異常」ということはありません。
もともと個々の成長スピードが違うため、のんびりさんもいればせっかちさんもいます。
兄弟姉妹でも差があり、お兄ちゃんはツルツルだったのに弟はモサモサだったりします。
私の下の娘(4ヶ月)も髪の毛が薄かったため、つい先日育児相談で先生に聞いてみました。
すると「赤ちゃんの髪の毛はもともと薄いもので、海苔のようにベッタリ黒い方が少数だから心配しなくて良い」と言われました。
他にもママさんの経験談などを調べると実に色々なパターンが存在しました。
生まれてからずっとフサフサ状態で大きくなったという子もいれば、薄毛でも何とか七五三や入学式に間に合ったという子もいます。
何でうちの子だけ・・・と焦る気持ちも分かりますが、慌てず急かさずとりあえず待ちましょう。
ちなみに、今では子供用のかつらやウィッグにも良い物があります。
もともとは医療用として作られたものですが、いよいよとなったら最終手段とすることもできます。
有効な対処法はあるの?
特に女の子の場合、できることなら髪の毛は豊かであって欲しいものです。
ここでは手軽にできる赤ちゃんの育毛・養毛法を紹介します。
おススメの育毛法とは?
まずは食事を見直してみましょう。
もちろんミルクや母乳の時期には無理ですので、最低でも離乳食が始まってからになります。
髪の毛の元となったり、痛んだ髪を修復する為には鉄分、タンパク質、ビタミン、ミネラルといった栄養素が不可欠です。
離乳食にもしやすく、幼児期から食べても比較的安全と思われる食品を紹介します。
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ワカメ・昆布・ヒジキなどの海藻類
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インゲン・エンドウ・大豆などの豆類
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人参・カボチャ・ホウレン草などの緑黄色野菜
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ムネ・モモ・ササミなどの鶏肉
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白ゴマ・黒ゴマなど
柔らかく煮込んでからすり潰すとお粥にも混ぜやすくおススメです。
ただし、個別的な食物アレルギーには注意が必要です。
次に頭皮を清潔に保つことも重要です。
夏場、冬場を問わず毎日の入浴で頭を綺麗に洗ってあげましょう。
あまりゴシゴシ擦るのではなく、あくまでソフトに優しくが基本です。
シャンプーも赤ちゃん用の低刺激のものがおススメです。
ネット通販などでも色々な種類が売られています。
最後に、駄洒落ではありませんが髪だけに神頼みという方法を紹介します。
科学的根拠はありませんので気休め程度にお考え下さい。
頭に良いとされる神社は意外と多いのですが、「髪の毛」自体に良いというところは非常に少ないようです。
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関(せき)神社・・・東京都北区王子本町1-1-12
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御髪(みかみ)神社・・・京都市右京区嵯峨小倉山
もっとあるのではと思ったのですが、全国的に有名なものとしては上記の2ヶ所くらいでした。
逆にしない方が良いことは?
上では髪の毛に良い食品を挙げましたが、以下のものには注意が必要です。
健康な成人には発毛・育毛効果が期待できると言われていますが、乳幼児にはアレルギーや消化能力的に不向きと思われます。
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卵
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サーモン
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牡蠣(かき)
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乳製品(ヨーグルトやチーズ)
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豚足(とんそく)や牛スジ
もし小さな子供に与える際には、時期相応かどうかの判断が必要となります。
それから赤ちゃんに対して発毛目的での強い頭皮マッサージはやめましょう。
触ってみるとブヨブヨして分かるように、赤ちゃんの頭蓋骨には大泉門(だいせんもん)という隙間があります。
これが完全に塞がるのは平均して2歳前後といわれています。
発毛や育毛を促すのに頭皮の血行を良くするのは効果的ですが、赤ちゃんの頭はまだまだ柔らかいということに留意しましょう。
また、成人用の育毛剤(養毛剤)を赤ちゃんの頭皮に使用するのも避けた方が無難です。
赤ちゃんの肌はとてもデリケートで弱いものです。
大人の頭皮用に作られた育毛剤などは刺激が強すぎて、かぶれたり肌荒れの原因になりかねません。
少量であったり、水で薄めたりしても肌トラブルの可能性が考えられます。
まとめと私の体験談
多くの育児本やサイトでも書かれていますが、赤ちゃんの成長具合というものは個人差が非常に大きいものです。
1ヶ月や3ヶ月の健診などで同じくらいの月齢の子が集まると、どうしても見比べてしまいます。
そして「隣の芝生は青く見える」という諺(ことわざ)にもあるように、他の子の髪の毛がより多く見えることもあります。
不安な気持ちも分かりますが、まずは健診の際に先生にも相談しつつ1歳までは様子を見るのが良いと思われます。
それから髪の毛以外に健康上問題がなければ、3歳くらいまでは慌てずに待ってみましょう。
私の友人の子供(男の子)ですが、2歳後半から急に増え始めて今では立派な剛毛(まるでタワシ)になっている子もいます。
身体の成長と合わせて、髪の毛の方も温かく見守ってあげたいものです。