皆さん、ふとこんな疑問が頭に浮かんだりしないでしょうか。
- 焼き鳥屋のお品書きに書いてあるのは?
- 鍋物屋のメニュー表に書いてあるのは?
世の中には名前がよく似ていても
意味が結構違う言葉がたくさんあります。
「つみれ」と「つくね」もそのうちのひとつです。
どちらも「つ」から始まって3文字、何となく似ているような感じがします。
食べ物ということは分かるけれども、急に聞かれたらすぐには
答えるのが難しい・・・
今日は、そんなあなたの為に両方の違いを徹底的に調べてきました!
会社の朝礼ネタ、友人とのランチネタ、デート中の話題などに
使って頂ければ幸いです。
まず「つみれ」とは?
定義としては主に魚のすり身に卵や小麦粉を加えて練ったものを
一口大ほどにしてだし汁で煮る料理です。
季節的には冬場のお鍋の定番具材になっています。
もともとのだし汁に加えて、つみれからも良い煮汁が出るため
「お鍋の味付け役」としても重宝します。
代表的な料理としては
- 寄せ鍋
- おでん
- つみれ汁
ちなみに鍋物屋さんなどによっては下のような竹を
半分に割った入れ物に「生つみれ」が入っています。
備え付けのヘラですくい取ってお鍋に投入します。
スーパーなどには冷凍であったり、一口大に丸められて
パックで売られていたりします。
手間はかかりますが、つみれは加工済みのものより
自分で作った方が格段に美味しいです。
鶏のムネ肉のミンチがおすすめです。
大葉を刻んで多めに混ぜ込むと風味が驚くほど豊かになります。
つみれの特徴を分かりやすいようにまとめました。
- 語 源:摘(つ)み入れる、摘(つま)み入れる
- 原 料:主にイワシやアジなどの魚肉
- 食べ方 :鍋物などに入れて茹でるのがメイン
- 似た料理:いか団子、えび団子、はんぺんなど
地域によっては他にもスケソウダラやエソ、トビウオなどが
原料として使われています。
では「つくね」とは?
定義としては主に鶏肉(豚肉)などのすり身にパン粉や山芋などを加えて
火であぶり焼きにしたものを指します。
もともと「こねて、丸める」という意味を持つ「つくねる」から
「つくね」になったという説が有力です。
形状においてつみれと違う点は基本的に串に刺さっていて
団子状と棒状に分かれています。
また、写真のようにトッピングも豊富で
上にチーズや海苔、大葉やネギなどお好みに合わせて頂けます。
下は団子状のつくねです。
棒状のものと比べると、串から外して食べることが可能です。
ところで、なぜつくねにはよく「卵黄」が添えられているのでしょうか?
先日ちょうど焼き鳥を食べに行く機会がありましたので
店主に聞いてみました。
ついでに周りのお客さんのお話も聞くことができました。
- 鶏と卵で親子だから
- 色合いとバランスが良い
- とりあえず月見になる
- すき焼きの生卵と同じ
- 実は高級感を演出
などなど、色んな答えが返ってきました。
よく考えてみると原料的によく似たハンバーグにも
「目玉焼きハンバーグ」などがあります。
もともと卵と相性が良いのも分かる気がします。
つくねの特徴を分かりやすくまとめました。
- 語 源:捏(こ)ねる、捏(つく)ねる
- 原 料:主に鶏肉や豚のひき肉
- 食べ方 :炭火などによる焼きがメイン
- 似た料理:ハンバーグ、肉だんご、ミートボールなど
歯ごたえや食感を出すためでしょうか、中に鶏の軟骨などが
入っているものもあります。
ちなみに私の大好物でもあったりします。
まとめと私の体験談
何となくイメージ的なものかもしれませんが
- つみれ=魚肉
- つくね=鶏肉(豚肉)
というのは必ずしも全てではありません。
「鶏肉のつみれ」もあれば「魚肉のつくね」もあります。
冒頭の問いかけに対する答えですが
焼き鳥屋で出てくるのが「つくね」
鍋物に入れるのが「つみれ」です。
普段何気なく食べているものでも、その由来や言われを知ると
より美味しくなる気がするのは私だけでしょうか?
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