あなたの赤ちゃんはあお向けで寝てますか?
それとも、うつ伏せでないと寝てくれませんか?
育児相談のサイトや友人知人の話を聞いていると
あお向けにするとぐずって寝ませんが
うつ伏せにするとぐっすり寝てくれる・・・。
という赤ちゃんが意外と多いように感じます。
実際に私の娘(1歳)もあお向けで寝入ると夜泣きがひどく
夜中に何度も起こされます。
そして、うつ伏せにすると朝まで一度も起きないこともあります。
しかし、乳幼児突然死症候群(SIDS)というのを
ご存知でしょうか?
その原因のひとつに、赤ちゃんがうつ伏せで寝ると
何らかの理由で呼吸が妨げられて窒息するといわれています。
目次
うつ伏せ寝は本当に危険なの?
まずはこちらの厚生労働省のホームページを見てみましょう。
はっきりとした因果関係は示されておりませんが
原因と思われる3つの理由の1番上に書かれています。
それから、母子手帳にもうつ伏せ寝は避けるような文面が
記載されていました。
また、私の娘の通う保育園の保育規則にも「うつ伏せ寝の禁止」が
なされています。
うつ伏せ寝が良いか、それともあお向け寝が良いかという問題は
その時代によって大きく変わっています。
そして日本だけでなく、世界的に見ても何度か逆転しています。
こちらの産婦人科の先生のブログに詳しく書かれています。
うつ伏せ寝が良いとする傾向もある?
反対に、うつ伏せ寝が良いとされる点もあります。
- 熟睡できる
- 頭の形が良くなる
- 睡眠中の嘔吐を防止する
- 心肺機能が向上する
- 腕や肩、背中の筋力が向上する
私の娘の例からしても確かにうつ伏せ寝の方が
よく寝てくれる気がします。
抱っこにしてもおんぶにしても、赤ちゃんのお腹側が
絶えず私たちに密着しています。
寝るときもお腹が布団に当たっていることで
なにかしらの「安心感」的な面があるのかもしれません。
また、赤ちゃんの睡眠の質を比べた研究の結果も出ています。
それによるとうつぶせ寝の方がレム睡眠(浅い眠り)と
ノンレム睡眠(深い眠り)の時間が長く、安眠状態が保てるそうです。
頭の形についてですが、あお向け寝よりも頭を
左右均等に向ける傾向にあるため、整った形になりやすいと
いわれています。
ただ、赤ちゃんの頭蓋骨は月齢が進むにつれて堅くなります。
1歳くらいの赤ちゃんの場合には期待が持てないことも考えられます。
そして、赤ちゃんの内臓に関することですが
あお向けよりもうつ伏せにすることでより体重がかかります。
その状態での呼吸が心臓や肺を鍛えるとされています。
うつ伏せ寝をさせるときの注意は?
赤ちゃん自身の条件として、注意点がいくつかあります。
- 最低でも生後3ヶ月を過ぎている
- 首が完全にすわっている
- 自分で寝返りができる
赤ちゃんの成長はどうしても個人差があるため
時期的なものはあくまでも目安としてお考え下さい。
特に首がすわってなく、自力での寝返りができない場合には
おすすめできません。
私の娘の場合ですが、首がすわるのも寝返りも遅かったため
うつ伏せ寝をさせたのは10ヶ月位からでした。
観察すると、右を向いていたかと思えば10~15分くらいで左を向き・・・
そうかと思えばまたすぐに反対に戻ったりしています。
布団周辺の条件とは?
- 敷布団は硬めのものを使う
- シーツはたるんだり、めくれ上がらないような物を選ぶ
- 枕やタオル類は使わず、近くにも置かない
- 赤ちゃんや布団の周辺におしゃぶり、おもちゃ、ぬいぐるみ類を置かない
布団が硬いか柔らかいかの判断は、赤ちゃんをうつ伏せに寝かせて
横を向かせたときに「鼻と口が完全に見える」で確認できます。
また、シーツのたるみやめくれ上がりを防止するためには
「四隅に敷布団の端にそれぞれの隅を引っ掛けるゴム」が
付いているものを使うと良いでしょう。
それから、基本的に寝ている赤ちゃんの近くには
呼吸の妨げになり得るものを置かないことが重要です。
寝かしつけに使ったおもちゃなども、赤ちゃんが寝入ったら
必ず片付けましょう。
その他の条件とは?
- かかりつけの小児科の先生に相談してみる(時期的なこと)
- お母さん、お父さん(または保護者)が必ず隣で寝る
- 可能な限り気にかけて、時々は顔色と呼吸を確認する
基本的なことですが、赤ちゃんを放ったらかしにするのは
厳禁です。
赤ちゃんの呼吸を見守る装置(機械)がある?
赤ちゃんが寝ている間、四六時中気にかけるといっても
限界があります。
少しでも目を離しているときが心配・・・。
そんな場合に海外の製品ですが
「乳幼児呼吸モニター ベビーセンス」というものがあります。
簡単に説明すると赤ちゃんの寝ている下にセンサー板を敷き
規則正しい呼吸による身体の動きが一定時間(20秒以上)
停止した場合にアラーム音とランプの点滅で知らせてくれる
というものです。
日本全国において数千箇所の医療機関や保育施設で使用されており
実際に赤ちゃんの救命に役立った事例が多数報告されています。
結論的にどうなのか?
あお向けでもぐっすり寝てくれる赤ちゃんの場合には
あえてうつ伏せに寝かせる必要は無いと思います。
乳幼児突然死症候群の原因については
まだまだ不明な点も多く、実際のところよく分かっていません。
ただ、どうしてもあお向けで寝てくれない赤ちゃんに対しての
対応ということで、上記の注意点に気をつけて実施されることを
おすすめします。
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